健康診断のたびに「お腹まわり」の数字が気になる。でも、体重ほど真剣には受け止めていない。そんなことはありませんか。今日は、お腹の内側につく脂肪と、血管の病気との関係を整理しながら、今日から始められる小さな習慣を考えてみます。
- なぜお腹まわりの脂肪(内臓脂肪)が血管の病気と関係すると考えられているのか
- 自分が「食べ方型・座りすぎ型・お酒型」のどれに近いか
- 内臓脂肪を減らすために今日から始められる3つの習慣
【今日の3行まとめ】
- お腹の奥につく脂肪は、ただの「エネルギーの余り」ではなく、血管に負担をかける物質を出していると考えられています。
- 体重計の数字より、おへそまわりのサイズと生活のクセに目を向けるほうが、対策の的を絞りやすくなります。
- 食べ方・座り時間・お酒のうち、自分が一番変えやすい1つから手をつけるのが、続けるコツです。
【注目の健康ニュース】
専門家の間で、太りすぎが心臓や脳の血管の病気(心筋梗塞や狭心症、脳梗塞など)の引き金になりやすいことが、あらためて注意喚起されています。とくに、皮膚のすぐ下にあってつまめる脂肪よりも、お腹の奥、内臓のまわりにつく脂肪(つまり、手でつまめない「見えない脂肪」)のほうが、血管の状態に影響しやすいと近年の研究では見られています。
これは、デスクワーク中心で「20代の頃より確実にお腹が出てきた」という人にとって、他人事ではない話です。健診で腹囲の欄に印がついたことがある、ベルトの穴が外側にずれてきた——そんな心当たりがあるなら、新しい健康グッズを買わなくても、今の生活を少し見直すだけで得られるものは大きい、ということでもあります。
【あなたはどのタイプ?】
まずは、自分がどのタイプに近いかチェックしてみましょう。お腹まわりが増えやすい理由は、人によって違います。
| タイプ | こんな人 | まずやること |
|---|---|---|
| 食べ方型 | 早食い、満腹まで食べる、甘い飲み物やお菓子が多い | 夕食は野菜やたんぱく質のおかずから食べ、白ごはんをいつもより少なめにする |
| 座りすぎ型 | 1日の大半を座って過ごす、歩くのは駅までくらい | 1時間に1回は立ち上がり、昼休みか通勤で10分多く歩く |
| お酒型 | ほぼ毎晩飲む、飲むと揚げ物や締めの炭水化物がほしくなる | 週に2日の休肝日を決め、飲む日もつまみを揚げ物以外にする |
【仕組みを図解】
なぜ生活のクセがお腹まわりに出て、それが血管に関わるのか。起きやすいことを整理します。
| 生活のクセ | 体で起きやすいこと | 見直しの一歩 |
|---|---|---|
| 食べすぎ・早食い | 使い切れないエネルギーが内臓脂肪としてたまりやすい | よく噛んで、腹八分で箸を置く |
| 長時間の座りっぱなし | 脂肪や糖を筋肉で使う機会が減る | こまめに立つ、階段を使う |
| 飲みすぎ・締めの炭水化物 | 肝臓のまわりに脂肪がつきやすくなる | 休肝日を作り、つまみの選び方を変える |
内臓脂肪は、ついているだけで血圧や血糖、血液中の脂質のバランスを乱す方向に働きやすいと考えられています。逆に、少し減るだけでもこれらの数値が動きやすいと言われています。
graph TD A[食べすぎ・座りすぎ・飲みすぎが続く] --> B[お腹の奥に内臓脂肪がたまる] B --> C[血管に負担をかける物質が増えやすい] C --> D[血圧・血糖・血液中の脂質が乱れやすい] E[食べ方・座り時間・お酒を1つ見直す] --> F[内臓脂肪が少しずつ減る] F --> G[血管への負担がやわらぎやすい]
【よくある質問】
Q. 体重は変わっていないのに、お腹だけ出てきました。なぜですか?
A. 年齢とともに筋肉が減り、脂肪、とくに内臓脂肪の割合が増えやすくなるためです。体重という「合計」は同じでも、中身が入れ替わっています。対策は体重を落とすこと自体より、週2回ほどの軽い筋トレ(イスを使わないスクワットや階段のぼり)と、座り時間を減らすことが基本です。まずはおへそまわりを月1回、朝の同じ条件で測り、増減の流れを見ていくと変化がわかりやすくなります。
Q. お腹まわりはどう測って、何を目安にすればいいですか?
A. 立った状態で、おへその高さを、息を吐いたときにメジャーで軽く一周させて測ります。きつく締めず、床と平行にするのがコツです。健診では性別ごとに注意の目安となる数値が決められていますが、大事なのは1回の値そのものより、半年前・1年前と比べて増え続けていないかという流れです。ベルトの穴が1つ外側に移ったら黄色信号、と考えるとわかりやすいです。
Q. 病院に行くべき目安はありますか?
A. 内臓脂肪そのものですぐ受診が必要になるわけではありませんが、健診で血圧・血糖・中性脂肪などに複数「要注意」がついた場合や、家族に心筋梗塞・脳梗塞になった人がいる場合は、早めに内科で相談してください。また、胸の圧迫感や締めつけられるような痛み、片方の手足のしびれ、ろれつが回らない、といった症状が突然出たときは、様子を見ずにすぐ救急へ連絡することが大切です。血管の病気の急なサインの可能性があります。
- □ 今日の夕食で、野菜かたんぱく質のおかずから先に食べ、白ごはんはいつもより少なめにする
- □ 仕事中に1回、トイレや給湯室まで遠回りして5〜10分歩く
- □ 今週の「休肝日」を1日、カレンダーに書き込む
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【免責事項】 本記事は情報提供を目的としており、医療行為ではありません。持病のある方や症状が続く場合は医師にご相談ください。
参考ニュース
- 「肥満」が原因で起こる「心筋梗塞・狭心症」「脳梗塞」 — 日刊スポーツ
- 第六弾となる女性の健康支援とウェルビーイング推進を学べるウェビナー開催決定 — PR TIMES
- 人と比べず、自分らしく。バイオハッキングから学ぶ、健やかな美しさの育み方 — 25ans
- 180歳まで生きる!? バイオハッカーの若返り習慣+クライオ・点滴・LED…日本の最新スポット4選 — ELLE
- 「血液サラサラの薬」を飲んでいて脳梗塞になった人は脳梗塞後に初めて不整脈が見つかった人より2倍再発しやすい — 京都大学/国立循環器病研究センター